中日ドラ5垣越、根尾と3年ぶり共闘 願うは「自分が9回投げて昂がホームラン」

[ 2019年1月22日 09:00 ]

ノックを受けるドラフト5位・垣越(撮影・椎名 航)
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 【19年版球界新士録 中日・ドラフト5位 垣越建伸投手】出会った時から凄かった。垣越が飛騨高山ボーイズのチームメートだった根尾と初めて会ったのは小学6年の時だ。「体が大きかったし見た瞬間、凄くオーラがあった」。存在感は群を抜いていた。

 中学では軟式野球部に入ろうと考えていたが、「根尾と一緒にやりたい」と硬式のボーイズに入団を決めた。練習態度から私生活まで全てがお手本だった。「僕がサボりそうなところで、よく引っ張ってもらっていました」と回想する。

 山梨学院と大阪桐蔭。ともに地元を離れ、別々の高校に進学した。「あいつは練習している」と根尾の存在を励みに猛練習にも耐え、いつしか体は1メートル84、96キロと根尾を大きく上回るほど成長。最速146キロを誇る本格派左腕として同じ甲子園の舞台にも立った。

 3年の時を経て、また同じユニホームを着ることとなり「縁を感じる」とうれしそうに笑う。中学時代はエース・根尾の控えに甘んじていたが、根尾が選んだのは野手一本。「昂がショートを守っているマウンドで自分が投げたい」と夢見る。願うのは根尾と一緒にお立ち台に上がること。「自分が9回を投げきって昂がホームランを打ってくれたら」。2人でドラゴンズの投打の顔になるのが目標だ。(徳原 麗奈)

 ◆垣越 建伸(かきごし・けんしん)2000年(平12)4月3日生まれ、岐阜県高山市出身の18歳。小3から野球を始め、中山中入学後、飛騨高山ボーイズに入団。山梨学院では17、18年夏に甲子園出場。中学時代、根尾からは「ケンチン」と呼ばれていた。1メートル84、96キロ。左投げ左打ち。

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