キューバ選手 亡命せずMLB入り可能に 日本球団はデスパイネ級大物獲得困難に?

[ 2018年12月21日 05:30 ]

ソフトバンクのデスパイネ
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 大リーグ機構(MLB)と選手会は19日(日本時間20日)、キューバ野球連盟と同国の選手の移籍に際し、日本のポスティングシステムと同様の制度を設けることで合意したと発表した。両国の国交回復に伴い融和が進んで実現。契約額や契約金の15〜25%がキューバ側に支払われる。

 これまでキューバからの米球界挑戦は密入国や第三国への亡命を通じて行われた。選手は密輸船に乗り、介在する犯罪組織に多額の資金を支払うなど命懸けだった。MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーは「犯罪組織による選手の人身売買を撲滅する。次世代のキューバ選手は困難に耐えることなく夢を追える」と話した。

 一方、合法的な移籍制度が確立されたことでキューバ選手のメジャー移籍が加速し、日本球団はデスパイネ(ソフトバンク)のような大物の獲得が困難になる可能性が高い。また、WBCでキューバ出身の大リーガーが同国代表で出場することも可能となる見通しで、侍ジャパンにとっては次回21年大会の脅威となりそうだ。

 ▼ソフトバンク・三笠杉彦球団統括本部長(デスパイネらキューバ勢を抱える中)単純に言うと競争相手が増えるので(補強戦略が)変わってくる可能性はある。キューバの優秀な選手が亡命ではなくプレーできることは野球界にとっては悪いことではないと思う。

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2018年12月21日のニュース