オリ金子 4億円ダウン提示 折り合いつかなければ退団も

[ 2018年11月17日 06:53 ]

オリックスの金子
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 オリックス・金子千尋投手(35)が、球団から4億円のダウン提示を受けていることが16日、分かった。年俸1億円で、今季の5億円から、野球協約で定められた減額制限(1億円超の選手は40%)を大幅に超える80%減。プロ野球史上最大減額は、15年オフの巨人・杉内の4億5000万円で、金子が受け入れた場合はこれに次ぐ大減俸となる。

 今月5日に2時間超にわたる2度目の契約交渉を行ったが、結論は出なかった。近日中にも再交渉する予定だ。長村裕之球団本部長は「条件提示はしている。もう一度話し合うということしか言えない」と両者間にある大きな隔たりを感じており、このまま条件面で折り合いがつかなければ自由契約となり、退団する可能性も否定できない。

 金子は初めて国内FA権を取得した14年オフにポスティングシステムによる大リーグ移籍を目指したが断念し、4年総額20億円プラス出来高払いで宣言残留。今季は故障者特例措置によって海外FA権を取得したが、権利を行使しなかった。

 今季は17試合に登板し4勝7敗、防御率3・87。8月に首から背中にかけて強い張りを訴え出場選手登録を抹消され、そのままシーズンを終了した。この4年間は30勝30敗。通算120勝の、かつての沢村賞右腕の去就に注目が集まる。

 ▽年俸の減額制限 野球協約第92条(参稼報酬の減額制限)に定められており、契約更改の際に、その年度の年俸が1億円を超える選手は40%、1億円以下の選手は25%を超えて減額されない。選手の同意があれば制限を超えて減額することもできるが、同意がなければ自由契約となる。

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2018年11月17日のニュース