巨人・岡本 今季最終打席で史上最年少100打点決める 充実のシーズン?「いや、まだまだ」

[ 2018年10月9日 21:36 ]

セ・リーグ   巨人9―4阪神 ( 2018年10月9日    甲子園 )

<神・巨>ファンの声援に応える岡本(撮影・大森 寛明)
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 巨人の2年ぶり11度目となるクライマックスシリーズ(CS)進出を決めたのは若き主砲・岡本和真内野手(22)のバットだった。

 勝てば自力でのCS出場が決まる今季ラストマッチの阪神戦(甲子園)。岡本は4―4で迎えた7回の第4打席で左越えに勝ち越しの32号ソロを放って98打点とすると、8回には左越えに2打席連続の33号2ランを放って100打点。王や張本、松井もできなかった22歳シーズンでの史上最年少100打点をシーズン最終戦の最終打席で達成する離れ業を演じた。

 「1打席目、2打席目にチャンスで回していただいて、先制と逆転のチャンスだったんですけど打てなかったので、4打席目は先頭だったんで何とか食らいついていこう、何とか塁に出ようと思って打ちにいきました」と岡本。「入ってくれて良かったなと思います」と勝ち越しの32号ソロを振り返ると、2打席連発の33号2ランには「チャンスだったので、点はあった方がいいので、何とか還そうと思っていきました」とキッパリ。本塁打を打てば100打点という意識は「多少はありましたけど、そういうのは考えずに1球1球大事にいきました」と冷静な口調で話した。

 岡本にシーズンを通して主砲を任せた高橋由伸監督(43)は優勝できなかった責任を取って今季限りで退任する。「オープン戦もそうですし、ずっと使ってもらってたんで何とか期待に応えたいなと思っていたので。何とか少しは応えられたかなと思います」と恩師への思いを口にした22歳。自力でのCS進出を「そこに一番うれしいなと僕は思っています」とし、「何とか勝ち抜いて日本一目指して頑張りたいなと思います」と決意を語った。

 昨季までのプロ3年間で通算1本塁打、6打点。それが今季は一気に才能が開花し、最年少での「3割、30本、100打点」をクリアした。だが、充実したシーズンだったのでは?との問いに「いや、まだまだ。まだ残りもあるのでしっかり頑張りたいなと思います」と岡本。みじんも浮ついたところを感じさせず、13日から神宮球場でヤクルトと対戦するセ・リーグのCSファーストステージでの大暴れを誓った。

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