【東尾修氏が直撃】西武・辻監督に見た新時代の監督像 押しつけでなく最善策を選択

[ 2018年10月6日 12:00 ]

東尾修氏 西武・辻監督を直撃

いざ日本一!色紙に「頂上」と記した西武・辻監督(左)と東尾氏(撮影・吉田 剛)
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 10年ぶり22度目のリーグ制覇に導いた西武・辻発彦監督(59)に、スポニチ本紙評論家の東尾修氏(68)が直撃。対談を終えて感じた思いとは…。

 西武・辻監督は現役時代には投内連係の練習で暴投した投手を怒鳴り散らしたこともある。現役、コーチ時代にともに仕えた監督は、みな守りの野球を展開した。本来なら、緻密な野球をやりたいのだろうと思った。なぜ打ち勝つ野球なのか。話を聞いて、決して野球観を曲げたわけではないことが分かった。

 「相手にどうプレッシャーをかけるか」と辻監督は言った。長所を前面に出し、相手に重圧をかけ、優位に立つ。ただ自分のやりたい野球の押しつけではなく、チーム力を冷静に見つめ、勝つための方策を見いだした勇気を称えたい。

 どの組織もそうだが、伝統の押しつけだけでは時代にのみ込まれる。大リーグでは、フライボール革命に、極端な守備シフトなど、変化がめまぐるしい。選手によって野球も変わる。新たな時代の監督像とは何かを再確認した。(95〜01年西武監督・東尾 修)

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