頭部打球直撃のギータ 打撲も17日出場は様子見て判断 負ければ自力V消滅

[ 2018年9月17日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5―8西武 ( 2018年9月16日    メットライフD )

<西・ソ>フリー打撃の打球を頭部に受けて緊急搬送されるソフトバンク・柳田 (撮影・白鳥 佳樹)
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 崖っ縁だ。ソフトバンクは16日、首位・西武に5―8で敗れた。昨年はこの日にリーグ優勝を決めたが、今年は逆転優勝への“天王山”でまさかの2連敗。柳田悠岐外野手(29)が試合前練習で打球を頭部に受け、欠場するアクシデントも響き、ゲーム差は5・5に広がった。先発したルーキー左腕・大竹耕太郎投手(23)は立ち上がりから西武打線につかまり、1回2/3を8安打8失点でKO。プロ初黒星を喫した。17日も敗れれば、自力優勝の可能性が消滅する。

 最後に見せ場はつくった。4点を追う9回。4安打で1点を返し、一打同点としながら及ばなかった。首位・西武との大一番で痛すぎる連敗だ。8月4、5日以来の連敗を喫した工藤監督は「追い詰めはしたが結果的に負けた。しっかり受け止めて日々、全員で戦っていくしかない」と自らに言い聞かせるように話した。

 試合前にはアクシデントに見舞われた。西武の打撃練習中、一塁側ファウルゾーンでストレッチをしていた柳田に、打球が飛んだ。ワンバウンドの強烈な当たりが頭部を直撃。救急車で所沢市内の病院に搬送され、診断結果は「左側頭部の打撲」。試合前に球場に戻りアイシング治療を受けた柳田は「大丈夫です。痛いことは痛いが、検査して大丈夫ということだったので、不幸中の幸いだったと思う」と神妙な面持ちだった。

 打線は相手を上回る14安打を放ったが、代役で4番に座ったグラシアルが1安打3三振。柳田不在の影響は小さくなかった。工藤監督は「(柳田は)大事に至らなかったのが何より。本人と“明日の状態を見て確認しよう”と話した」と、17日の出場は当日に決める方針を示した。

 先発のルーキー・大竹は、初回先頭から4連打で4点を失った。わずか7球でのビッグイニング。2回にも4点を失い、自己最短の1回2/3でKOされた。6試合目の登板で初黒星を喫した左腕は「高めの半速球を狙われていた。ストライクを欲しがって容易にいきすぎた」と肩を落とした。デビュー戦で初勝利を挙げたメットライフドームでの2度目の登板は、ほろ苦いマウンドになった。

 残り20試合で、5・5ゲーム差。逆転優勝に望みをつなげるためにも、3連敗だけは避けなければならない。指揮官は「みんなでより気合を入れていく」と語気を強めた。

 ▼ソフトバンク・藤本打撃コーチ 柳田不在はしょうがない。みんなで頑張って14安打、見せ場はつくった。ただ9回に無死満塁で4番にまわってきたのは痛いよね。ずっと柳田の前にランナーを出そうとやってきている。(負傷箇所が)頭だから、無理はさせられない。

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