巨人・阿部 G最年長39歳5カ月満弾!中島治康の39歳0カ月超えた

[ 2018年9月17日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人11―3中日 ( 2018年9月16日    東京D )

<巨・中>7回2死、阿部は右越えに満塁本塁打を放つ (撮影・西川祐介)
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 巨人の危機を救ったのは、やはりこの男だった。2点リードの7回2死満塁。阿部は甘く入ったスライダーを振り切ると、スタンドインを確信し、数歩歩いた。右翼上段席まで届くグランドスラムで勝利を決定づけた。

 「少しバットの先でしたが、しっかりと押し込むことができた。良かったです」。10年以来で10本目の満塁弾。8年前は自己最多の44本を放った全盛期だった。39歳になった今季は代打が主な役割で、先発出場はこの日で32試合と少ない。それでも岩瀬の失投を見逃さず、一振りで仕留める凄みに衰えはない。39歳5カ月での満塁弾は48年の中島治康の39歳0カ月を抜き、球団史上最年長になった。

 引き分けを挟む4連敗で、3位ながら自力でのCS進出の可能性も消滅していた。最近5試合で平均1・4得点と不調な打線。試合前には長野ら4人がシート打撃を行った。異例の取り組みで脱却を図った。阿部の一打で活気づいた打線は最後まで攻撃の手を緩めず13安打11得点。高橋監督は「みんな良い形で出たり、つながったり、ホームランも出た」と目を細めた。

 連敗を止め、自力でのCS進出も復活。残り11試合で3位以内を死守する。阿部には、あと3本に迫った王貞治、長嶋茂雄以来球団3人目の通算400号という目標もある。 (岡村 幸治)

 ≪球団最年長記録≫阿部(巨)が今季9号となる満塁本塁打。阿部の満塁弾は10年9月11日広島戦以来8年ぶり通算10本目で、新井(広)らに並び歴代14位。39歳5カ月での満塁弾は中島治康(48年7月4日南海戦)の39歳0カ月を70年ぶりに塗り替える球団最年長記録となった。球界最年長は94年5月4日西武戦で記録した日本ハム・大島康徳の43歳6カ月。また阿部は入団から18年連続となる2桁本塁打に王手。残り11試合で1本塁打すれば巨人では長嶋茂雄の17年連続を抜く最長記録となる。

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2018年9月17日のニュース