中日のジンクス継続!松坂登板の次試合は開幕から7戦全勝 ガルシア2度目完封で7勝目

[ 2018年6月9日 19:17 ]

交流戦   中日3―0ソフトバンク ( 2018年6月9日    ナゴヤドーム )

<中・ソ>お立ち台でガッツポーズする(左から)ビシエド、ガルシア、福田(撮影・椎名 航)
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 中日先発・ガルシアの余力は十分だった。最後の打者・柳田をこの日最速150キロ直球で見逃し三振に仕留めると、喜びの感情を爆発させた。ナインとハイタッチを交わし、共同作業を完遂した捕手・大野奨と熱い抱擁。来日2度目の完封勝利で7勝目。防御率もDeNA・東を抜き、1・96でリーグトップに立った。ローテの柱は本拠地のお立ち台で「今日は自分の持ち味でもあるスライダー、チェンジアップが良かった。そして何よりもオオノサンがうまくリードしてくれた」と歓喜の表情を見せた。

 今やチーム内外で、ささやかれるジンクスがある。

 松坂が登板した次の試合は負けない――。

 この日も例外ではなかった。松坂は前日8日の試合に登板し、5回1失点で3勝目をマーク。助っ人もその流れに乗った。2回無死一、二塁のピンチを無失点でしのぐと、危なげない投球で回を重ねる。味方の効果的な援護も得て、112球で完封劇を完結した。これで松坂登板の次試合は開幕から7戦全勝。初めてその“恩恵”に預かった助っ人は「それは知らなかったな」と高らかに笑いながらも「次もマツサカの後に投げさせてもらいたいよ。ベテランなのに、ものすごくマウンドで一生懸命な姿を伝えてくれる。奮い立つんだ」と不敗神話の源を分析した。

 もちろんジンクスだけで勝ったわけではない。生来のまじめさ、そして周囲のサポートを異国での活躍につなげている。森監督から投球フォームの修正や、チェンジアップの握り方など様々なアドバイスを受け、取り入れてきた。6回5失点と乱れた前回登板の6月2日日本ハム戦後には「何が起きても冷静に投げろ」とメンタル面の助言も受け、この日の好投につなげた。指揮官からは、特徴的な金髪モヒカンの見た目からか「スカンク」と呼ばれるが「全然、問題ないよ」と少し、気に入り始めている。

 チームは3連勝で、交流戦初のカード勝ち越しを決めた。阪神、DeNAがともに勝利したため4位のままで、2年ぶりのAクラス浮上こそならなかったが、2位・阪神とは1ゲーム差の超接近戦。森監督は「この波はすぐに壊れてしまう。大事に乗っていける形にしたい」と笑顔でさらなる浮上を誓った。

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