知らなかった…オリ吉田正 球団初優勝の地・京都で全3打点

[ 2018年5月28日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス3―2ロッテ ( 2018年5月27日    わかさ )

<オ・ロ>阪急にちなみ敬礼で勝利を表す吉田正(左)と山本(撮影・後藤 正志)
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 古都で勇者が復活した。阪急時代の67年に球団初優勝を決めた京都で3年ぶりに主催した公式戦。阪急の復刻ユニホームを着用したオリックス・吉田正尚外野手(24)が先制7号&決勝打で全3打点をたたき出した。勝率5割復帰に再び王手。首位を独走していた西武が6点差をひっくり返され、2位・日本ハムに1差に迫られるなど交流戦を前にパ・リーグが混戦模様だ。

 51年前に歓喜の舞台になった球場で次代を担う大砲が躍動した。先制7号2ラン&決勝打の全3打点を挙げた吉田正がお立ち台で喜びを爆発させた。

 「走者を置いた場面で自分のスイングができた。慣れないグラウンドで、みなさんが守備で活躍されていたので、自分はバッティングで活躍できるようにと思っていました」

 持ち味のフルスイングを初回から出した。1死一塁。1ストライクからの2球目、土肥の外角高め直球を右翼席中段に叩き込んだ。

 勝負強さも発揮した。2―2の8回2死一、二塁。カウント2―1からシェッパーズの浮いた4球目のスライダーを見逃さない。きっちり中前へはじき返し、「2ボールからストライクが入ったのでゾーンを上げた。浮いてきたボールを捉えることができた」と自賛した。

 阪急時代に旧称・西京極球場を準本拠地として使用。4年ぶりの公式戦主催だった今回は阪急復刻ユニホーム(85〜88年ビジターモデル)を着用して臨んだ。京都との古い縁には「すみません、分からないです」と苦笑いでも、強打で勇者復活を印象づけた。

 5月は13勝9敗とし、交流戦3試合を残し月間勝ち越しが決定。勝率5割復帰へ再び手を伸ばし、3位・ソフトバンクに0・5差と詰め寄った。最後のリーグ優勝は96年。現12球団で最も長く頂点から遠ざかったままだ。「交流戦の優勝を目指して頑張っていきます」。球団史に残る場所で上位浮上へ弾みを付けた。(湯澤 涼)

 ▽オリックスとわかさスタジアム京都 阪急時代に1958〜82年と88年に当時の西京極球場を準本拠地として使用。67年10月1日の東映戦では日没コールドで敗れながらも球団初のリーグ優勝を決め、西本監督が胴上げされた。前回26年ぶりに公式戦を主催した15年7月30日の日本ハム戦では糸井が2本塁打を放ち、通算100号を達成している。

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