阪神・秋山にじむ投手のプライド “伊予ゴジラ”「好きじゃない」

[ 2018年5月9日 06:25 ]

セ・リーグ   阪神9―0巨人 ( 2018年5月8日    東京D )

完封で3勝目を挙げた阪神・秋山
Photo By スポニチ

 正確無比で切れのある秋山の直球が、開幕直後は伸びを欠いた。4月は1勝3敗。その窮地を救ったのがパワーカーブだった。

 「空振りを取れるカーブが投げたくて。回転数を上げようと思って、いろいろ試した」。2月の宜野座キャンプから握り方を模索するうち、人さし指を立てる現在のものに落ち着き、緩急にさらに磨きがかかった。加えて、雨の影響で中9日の登板となった1日のDeNA戦から、直球も復活。完投、そして今回の完封と、昨季12勝を挙げた姿に戻った。

 打撃は野手顔負けだが、意外にも本人は語ろうとしない。「僕は投手で勝負している。二刀流とか言われますけど、凄く嫌」。西条(愛媛)では高校通算48本塁打の強打が注目され「伊予ゴジラ」の呼び名もあった。「打者としての呼び方なんで好きじゃない。ピッチャーなのに、と思ってました」。6歳からマウンドに上がり続ける投手としてのプライドは強い。(阪神担当・遠藤 礼)

続きを表示

2018年5月9日のニュース