阪神・糸井、痛烈ダメ押し弾!2試合連続マルチ「明日も大事」

[ 2018年5月9日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神9―0巨人 ( 2018年5月8日    東京D )

9回2死一塁、糸井は右越えに2点本塁打を放つ
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 ロサリオの一撃にも引けを取らない弾道だった。7点リードの9回。2死一塁からの第5打席だ。外角やや高めの初球147キロを阪神・糸井がジャストミート。痛烈な大飛球は一瞬で、右中間スタンド中段に突き刺さる。5日中日戦以来の6号2ランは、文字通りのダメ押し弾となった。

 5点リードで迎えた5回1死からの第3打席でも快音を響かせた。カウント2ボール2ストライクからのスライダーをとらえた一打は中越え二塁打。中押しとなる高山の2点適時打を呼び込んだ。

 「前回3つやられてますしね。(巨人戦3連敗の翌日は)休日返上もありましたしね」

 前回の屈辱を白球にぶつけた。前回4月20日からの巨人3連戦では3連敗。カード終了翌日の23日に指揮官は「打てないからですよ」と、異例の休日返上での全体練習を敢行した。その悔しさを忘れるはずがない。背番号7がバットで鬱憤(うっぷん)を晴らした。

 「しっかりと、(球種を)どちらかに絞ったら、ああいう思い切りのいい、狙った球を逃さない打撃をしてくれたら、数字も相当、伸びると思う」。金本監督は直球を1球で仕留めた9回の打撃内容に目を細めた。

 これで2試合連続でマルチ安打となったが、最後まで笑顔は封印した。「あしたも大事やね」。虎の超人は、明日を見つめていた。 (山本 浩之)

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2018年5月9日のニュース