梅ちゃん オレが開幕 満開間近!好調マルチ&好リード

[ 2018年3月15日 05:30 ]

オープン戦   阪神2―3ヤクルト ( 2018年3月14日    甲子園 )

<神・ヤ>8回無死、右前打を放つ梅野
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 阪神・梅野が攻守で存在感を示した。ヤクルト戦にフル出場し能見の好投を引き出すなど投手陣をけん引すると、バットでも、今春オープン戦では初となる複数安打で魅せた。

 3回無死一塁では初球で犠打を決め、6回には相手ドラフト2位・大下のスライダーを逆らわずに右前打。8回にはヤクルトの新守護神候補右腕・カラシティーに追い込まれながらもフォークに食らいつき、再び右前に運ぶ技ありの一打を放った。2安打ともに“新顔”からの一打で「ああいうバッティングができたらいい」と自信を深め、収穫を手にした。

 一時は・091だったオープン戦打率も・286まで上昇し、持ち味の強打に磨きがかかれば、正捕手争いでも優位に立てる。昨季は打率・206と低迷したこともあり、オフから巨人・坂本勇のように「早めに左足を上げて、ゆっくりおろしていく中で合わせる」という打撃フォームを取り入れるなど試行錯誤してきた。その成果が徐々に出ているようだ。

 金本監督は捕手を含めたセンターラインについて「無理に固定することはない」とシーズン中は流動的な起用を示唆している。ただ、開幕戦は問題なければメッセンジャーの先発が確定しており、女房役はこれまで何度もコンビを組む梅野が濃厚。優勝を狙うシーズンのスタートで、チームに勢いをもたらす働きができるか――。攻守ともに梅野にも期待が掛かる。(鶴崎 唯史)

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