侍・稲葉監督 東京五輪の4番は筒香「彼が打つ可能性は高い」

[ 2018年1月24日 05:30 ]

壇上でガッツポーズする稲葉監督
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 侍ジャパンの稲葉篤紀監督(45)が23日、都内で会見を行い、3月3、4日のオーストラリアとの強化試合に出場する侍ジャパンメンバー6人を発表した。自ら選手の名前を呼び上げた指揮官の口調が一気に熱を帯びたのは4番を問われた時だった。

 「筒香には(20年の)東京五輪でもクリーンアップを打ってほしい。今、球界全体を見渡しても本当の4番打者というのは見当たらない中で、彼が4番を打つ可能性は高い」

 昨年3月のWBCでは全試合で侍ジャパンの4番を務めた。20年には28歳で、選手として脂が乗る時期。野球競技は所属チームの本拠地・横浜で開催される。筒香は「日の丸を背負って戦うので、自分のバットでチームを勝利に導けるよう頑張る。全国のファンや子供たちに夢と希望を与えられるようなプレーを見せたい」とコメントした。

 筒香を中心に据えることで、稲葉監督が目指す野球スタイルにも近づく。「日本はスモールベースボール、という印象はつけたくない。スピードとパワーの融合、両方が必要」と言った。そのためには筒香だけでなく、トリプルスリー経験者のソフトバンク・柳田のような選手が必要不可欠となる。

 柳田は15年プレミア12、昨年のWBCと故障で出場できず、15年3月の欧州代表戦以来の侍ジャパン入り。柳田が1番など上位に座り、主砲・筒香が4番として還す。稲葉監督にとって初めてフル代表で戦う、金メダル獲得への序章に「ワクワクしている。メダルを獲るための2試合にしたい」と力を込めた。 (鈴木 勝巳)

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2018年1月24日のニュース