巨人ドラ8湯浅 健大高崎の斬り込み隊長 プロでも「機動破壊」

[ 2018年1月24日 11:00 ]

18年版球界新士録

巨人ドラフト8位の湯浅
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 「機動破壊」の教えはプロでも生きる。昨秋のドラフト会議で巨人が支配下登録で指名した唯一の高校生。高崎健康福祉大高崎からドラフト8位で入団した湯浅が、新人合同自主トレで俊敏な動きを見せている。

 50メートル走は6秒0。機動力自慢のチームで1番打者を務め、走塁には自信を持つ。スピードを殺さないスライディングが得意だ。「ケツをつけると遅くなるし、見栄えが悪くてアウトに見える」と左膝下の外側を使って滑り、「(ベースに)右足を刺す」とイメージをつくりあげる。

 俊敏さは内野守備でも際立つ。打球への反応と捕球に至るまでが速い。「足が止まると自分のバウンドで捕れない。足を動かして捕る場所までしっかり走ろう」と意識する。送球までの動作も速い。「捕りやすいところに入れば、自然と握り替えも速くなる」。高校時代の練習のたまものだ。冬場には、手でゴロを転がしてもらって捕球を繰り返した。15分1本を6セット。この基礎練習を徹底してフットワークを身につけた。

 精神的にも強くなった。高校は群馬県富岡市の自宅から通学可能だったが、親元を離れて寮生活を選んだ。2年生秋からは主将に就任し、センバツ出場に貢献したが右手首骨折で、聖地では代走や守備固めなどに終わった。最後の夏は群馬大会決勝で敗れた。それでも「いろいろと経験させてもらって、凄く感謝している」と3年間を振り返った。

 憧れは同じ右打者で遊撃手の坂本勇。「打撃や守備のことを自分から聞きにいって勉強したい」。きょう24日が誕生日の18歳は、その成長スピードも驚くべきものを見せていく。 (池田 翔太郎)

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2018年1月24日のニュース