阪神ドラ1馬場 甲子園ヤジ歓迎 鋼のメンタルで虎党“名物”力に

[ 2017年12月18日 07:23 ]

仙台大学硬式野球部OB会主催の「阪神入団を祝う会」に出席した馬場(前列中央)
Photo By スポニチ

 虎党のヤジ、大歓迎です!阪神のドラフト1位・馬場皐輔投手(22=仙台大)が17日、仙台市内のホテルで同大硬式野球部OB会主催の「馬場皐輔投手 阪神タイガース入団を祝う会」に出席。来年から本拠地となる甲子園のヤジも「愛情」と捉え、力に変える覚悟を示した。

 「そんなにヤジが苦しいとは思わないです。言われているうちが花。何も言われなくなったら終わりですから。そういうのは力にしてがんばりたい」

 さすがは、強心臓が売りの肝っ玉ルーキーだ。日本一の大声援を誇る甲子園は、手厳しいヤジでも他の追随を許さない。不甲斐ない投球には、容赦ないだろう。仮に、その一つ一つに落胆するようでは、活躍することはおぼつかない。強じんな肉体だけでなく、鋼のメンタルも必要不可欠。ヤジ歓迎のスタイルは、人気球団で生き抜く素養を十分に感じさせる。

 「(ヤジは)仕方がないというか、球団に迷惑をかけているということ(笑い)。言われても“あー”とは思わない。“だったら良いピッチングをしろよ”と。実際、自分が悪いことですから」

 終始、白い歯を見せて話す姿からも、図太さは伝わってくる。これなら、周囲の声や、ドラフト1位特有の重圧に屈することはない。仙台育英時代には、すでに満員の甲子園を経験済み。スタンドの大半が黄色に染まる阪神戦は全く別物だが、潜在能力をより引き出してくれそうだ。

 「祝う会」では集まった45人の関係者の前で「この4年間があったからプロの舞台に立てる。培ったことを生かたい」と感謝と意気込みを語った。現在は「本格派と軟投派」をテーマに卒業論文に取り組んでいると言う。「発表するほどではないです…」。学問の話題に及んだ時だけは、初々しさをのぞかせた。(巻木 周平)

続きを表示

2017年12月18日のニュース