阪神ドラ4島田“赤星伝説”継承へ!9年ぶり背番「53」復活

[ 2017年11月25日 10:00 ]

阪神ドラフト4位の島田
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 赤星2世の誕生だ!阪神からドラフト4位指名を受けた島田海吏外野手(21=上武大)の背番号が「53番」に内定したことが24日、わかった。12月上旬の新人入団発表会で正式に発表される。同番はスポニチ本紙評論家の赤星憲広氏が入団から現役引退まで着用。同氏は5年連続で盗塁王を獲得しており、まさにレジェンドナンバーだ。09年の引退以降で野手が付けるのは、初めてのケース。50メートル5秒7を誇る次世代のスピードスターが、満を持して継承する。

 伝説の背番号がよみがえる。猛虎史の中では俊足の代名詞といえる背番号53。15年から3年間は空き番号となっていたが、ついに復活する。この日までに、ドラフト4位指名された島田が付けることが内定。50メートル走5・7秒を誇る俊足外野手に、盗塁王5度の赤星氏が背負ったレジェンドナンバーを明け渡す方針を固めた。

 「(正式な)発表は入団会見のときですが、現時点では(53番で)調整しています」

 球団関係者は最終調整中であることを認めており、12月上旬の新人入団会見で正式発表される見込みだ。同氏が現役引退した09年以降は、4シーズンもの間、空き番号。14年6月に加入した建山が同シーズン終了まで一時的に付けていたが、実現すれば野手では09年以来9年ぶりの復活となる。

 赤星氏は入団1年目の01年に39盗塁を記録し、盗塁王と新人王をダブル受賞。通算381盗塁をマークした。03、05年と2度のリーグ制覇にも貢献。同じドラフト4位での入団という共通点もあり、島田がその偉大な足跡を追いかけるのは自然な流れと言える。

 「僕が小学校、中学校の時に盗塁されている姿をニュースなどで見てきました。自分もいつかそうなりたいと思っていました」

 ドラフトの指名あいさつ時には、小学生時代から赤星氏が憧れの存在だったことを明かしていた。すでにプロでの目標は「盗塁王」と公言。島田もそれほど、脚力には自信を持っている。

 熊本県宇土市の鶴城中では野球部に所属しながらも、足の速さを見込まれて陸上大会にも参加した。当時は100メートル11秒1の好記録を残して熊本県で優勝。全国大会に出場した際の予選では、今年9月に日本人初の9秒98をマークした桐生祥秀を破った逸話もある。上武大進学後は2年春から4年秋までの6シーズンで36盗塁と、走りまくった。

 アマチュア球界屈指の俊足王から猛虎のスピードスターへ―。足のスペシャリストの存在が待望久しいチームにあって、島田への期待は大きい。

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2017年11月25日のニュース