金本監督 新助っ人に早くも“ノルマ”設定「30発、100打点」

[ 2017年11月25日 09:00 ]

金本監督は片岡コーチの打球の行方を見て笑顔になる
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 求む、優良舶来砲!阪神の金本知憲監督(49)が24日、兵庫県加東市で開かれた「阪神タイガースオーナー杯」に参加。獲得調査中の新外国人野手について初めて具体的に言及し、期待する数字として「30発、100打点」を挙げた。ウィリン・ロザリオ(28=韓国ハンファ)を筆頭候補に、長打力を最優先に最終的な絞り込みに入る。

 丸太のような両腕。ピンポン球のように飛んでいく白球。金本監督が新助っ人に求める条件は、明確だった。日本人にはない規格外のパワー。ひと振りで試合を決められる大砲を今オフこそ獲得して欲しいという願いが、口から溢れ出た。

 「やっぱりそうなりますわね。外国人選手に守りを求めても仕方ないし。少々、守りに目をつぶっても、やっぱり30発、100打点という選手をね。そこを狙える選手。打てる能力のある選手を求めているわけですから」

 昨季の高山、北條、原口。今年なら中谷、大山と若手の好打者は育ってきている。糸井、福留、鳥谷らベテランも健在。今の猛虎打線に欠けているのは、やはり不動の主砲となれる怪力助っ人だ。

 昨季のヘイグ、今季のキャンベル、ロジャースらは中距離打者。彼らの代わりは日本人でも務まる。少々の粗さは目をつぶっても「30発、100打点」を残せる本物の長距離砲さえ獲得できれば、V奪回は大きく近づくはず。球団主導の絞り込みが進んでいる中「任せてますから。大丈夫ですね。やってくれるでしょう。バチッとごっついヤツを(笑い)」と冗談半分で“プレッシャー”をかけた。

 もちろん、フロントも共通の認識だ。四藤球団社長は「それぐらいの選手を獲らないといけないでしょう」と呼応。谷本常務は「大詰めまで来ています」と絞り込みが最終段階に入っていることを示唆した。その最有力候補がメジャー通算71発、韓国プロ野球では2年間で70発を放ったウィリン・ロザリオ。メジャー通算44発のオズワルド・アルシア外野手(26=前ダイヤモンドバックス)もリストアップしている。

 阪神の外国人選手で「30発、100打点」をマークしたのは10年のブラゼルを最後に過去3人しかいない。厳しいノルマながら、指揮官の願いが叶えば、ライバル球団を震え上がらせる超強力打線が誕生する。 (山添 晴治)

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2017年11月25日のニュース