金本監督、チーム底上げに手応え 貯金17「称えてあげたい」

[ 2017年10月11日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神6―1中日 ( 2017年10月10日    甲子園 )

メッセンジャーの交代を告げる金本監督
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 レギュラーシーズン最終戦を白星で締めくくり、今季通算成績は78勝61敗4分けに確定した。約6カ月に及んだペナントレース。金本監督が開幕前に掲げた「月間貯金3」のノルマをほぼクリアする貯金17を積み上げた。だが2位という結果には、もちろん満足できない。「まあ目標は優勝を目指してやってきたわけですから。まずそこは、悔しさはありますね」。143試合の総括を求められた指揮官も、まず悔しさを前面に押し出した。

 とはいえ昨季の4位から巻き返し、手応えをつかんだシーズンでもあった。「若手の底上げとか、リリーフの確立。リリーフの確立とかは去年、なかったものだから。孝介とかも、ある程度、休みを与えたら結果を出してくれることも見えてきたし」。金本阪神の一大方針である若手育成では、チームトップの20本塁打を放った中谷を筆頭に大山、小野らが台頭。そして桑原―マテオ―ドリスの「勝利の方程式」確立が、チームの「勝つ形」構築の基礎になった。

 全員野球も光った。「今年も、ケガ人も出て相変わらずメンバーを固定できない状況でね。先発も誰を投げさせようか、という時期もあった。その状況で貯金17というのは選手たちが頑張って、みんなでカバーし合った結果。そこは本当に称えてあげたい」。故障者が出ても、その穴を埋める選手がタイムリーに現れ、存在感を示した。レギュラーを固定できない代わりに全選手が1軍戦力だった。

 CSファーストSの舞台となる甲子園で連勝締め。その勢いに乗り、14日からはDeNAを迎え撃つ。「そういう意味で甲子園で2つ勝てて、そのまま良い形で入れるかな」と指揮官。次は、日本一へ向けた戦いに臨む。 (惟任 貴信)

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2017年10月11日のニュース