楽天7人変更も貯金20!ペゲ場外弾 ウィーラーとどめ弾

[ 2017年6月1日 05:30 ]

交流戦   楽天6―0巨人 ( 2017年5月31日    Kobo宮城 )

5回無死、ペゲーロが右翼場外にホームランを放ちベンチに向かってVサイン
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 悠々と二塁に到達した楽天・今江に、ベンチからは拍手喝采だ。3回、2点を挙げなおも2死一、二塁。今季18試合目の先発出場で左翼線二塁打で3点目を叩きだした16年目のベテランは、強さの秘けつをこう言った。

 「出たときに結果を出せるようにするだけ。控えでいるメンバーも、隙あらばレギュラーを奪おうと狙っている。そういう相乗効果がチームにある」

 先発全員安打で巨人戦最多の13得点した前夜から、オーダーを大幅変更。前日は左打者が7人並んだ打線が、この日は左腕・吉川光に対し、スイッチも含めて右打者が7人だった。打率・329の1番の茂木、同・316の岡島も外れ、前夜と同じ先発はペゲーロ、ウィーラー、銀次の3人だけ。6人を入れ替え、7人の打順が変わった。それでも、ともに2安打したアマダー、今江を含め、3回までの6安打のうち5安打は、前日先発ではなかった選手だ。「(対戦投手の)左右で使い分けてね。ちゃんと選手が仕事をしてくれた」と梨田監督。層の厚さで変幻自在の強力打線の底力を証明した。

 主導権を握ると、5回にはペゲーロが右翼席後方へ152・9メートルの12号場外ソロ。7回にはウィーラーが、2戦連発の左越え11号2ランでトドメを刺した。5月27日の西武戦でのKoboパーク宮城では最長不倒の153・1メートルに迫る一発にペゲーロは「甘いボールを待っていて、その甘く来たボールをしっかりと叩くことができた。神様のおかげだね」と笑った。主力、控えが自分の特長を発揮し、線となった。

 13試合本塁打が出ない巨人に、2試合で5発計19得点で連勝。4連勝で貯金は20に到達した。44試合での貯金20は90年の西武以来リーグ27年ぶり。「こうやって勝てるのはチーム状態がいいということ」。今江の言葉が強さを物語っていた。 (春川 英樹)

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