原口 4番の仕事だ金子撃ち!金本監督が勝負強さ称賛

[ 2017年3月25日 06:38 ]

オープン戦   阪神2―0オリックス ( 2017年3月24日    京セラD )

<オ・神>終了後、笑顔をみせる原口
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 価値ある一打を放つ。本来の姿が、やっと戻ってきた。エース対決で均衡を破ったのは7試合ぶりに4番に座った阪神の原口だった。6回2死二塁。金子の外角高め直球を右前へ打ち返し、二塁走者の高山を先制、そして、決勝の本塁へ還した。17日の中日戦(ナゴヤドーム)の9回2死二、三塁で放った左越え本塁打を除けば、8日のロッテ戦(甲子園)以来、12試合48打席ぶりの適時打だ。

 「チャンスだったのでランナーを返すことに集中していました。1、2打席と強引になってしまっていましたが、あの打席ではうまく打ち返すことができた。チームにとっても自分にとっても、1本出たのは良かった」

 糸井と福留が休養した一戦で4番の務めを果たした。オリックスの開幕投手、金子に対して得点圏に走者を進めたのは3度目。難敵のエースからは本番でも数多くの好機を望めない。勝負強さを見せつけた打撃の金本監督は目を細めた。

 「だんだん振れてきたしね。あれがワンチャンスを生かす去年の原口のいいところ。ああいうところでポンと還してくれる。ホームランをポンポン打つタイプじゃないけど、勝負どころでの集中力。それが彼の持ち味」

 注目される開幕オーダーで4番最有力は福留でも、原口が鍵を握る一人であることを改めて印象づけた。発奮材料もあった。前日23日は今春オープン戦で初めて先発を外れた。他選手との起用の兼ね合いでも「危機」と受け止めた。「結果が出ないとゲームには出続けられない。いい結果を出せるように準備をしていかないといけない」。捕手へのこだわりを封印して3月から一塁専念。首脳陣が転向を決めた最大の理由は、原口がこんな一打を打てるからだ。(巻木 周平)

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2017年3月25日のニュース