イチロー WBCの将来性に期待「可能性を感じた」

[ 2017年3月25日 05:30 ]

カージナルス戦の4回、右前打を放つマーリンズのイチロー
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 マーリンズのイチロー外野手(43)が23日(日本時間24日)、WBCの将来性に大きな期待を寄せた。米国の初優勝で幕を閉じた第4回大会について「クルーズ(ドミニカ共和国=マリナーズ)は“この大会が本当のワールドシリーズだ”と話していた。そんな選手が出てきたり、プレーしている姿や感情を理性でコントロールできない姿を見たら、絶対にそういう大会になり得る可能性を感じる大会だった」と語った。

 米国はジョー・トーリGMとジム・リーランド監督が選手と面談を行い「米国のために出場したい」と直訴した選手だけで戦った。2年連続2冠王のアレナド(ロッキーズ)が一塁にヘッドスライディングするなど、勝利への執念は過去3大会と明らかに違った。これこそがイチローの求める姿で「20年後なのか30年後なのか分からないですけど、本当にこの大会に出たいというやつが集まって、純粋に世界一を決める大会になってほしい」と熱弁。06、09年大会で日本の連覇に貢献した43歳は「(大会が)徐々に前に進んでいる感じはありますね。米国の選手だって“(大会が)いいキャンプだった”なんて言う人はもういない」と選手の意識の変化を感じたようだった。 (ジュピター・笹田幸嗣通信員)

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2017年3月25日のニュース