金本監督 キャンプは鍛えるだけじゃない!実戦も重視

[ 2017年1月9日 06:46 ]

金本監督(右端)の訓示を神妙な面持ちで聞く(右から)大山、小野、才木、浜地、糸原、福永、長坂、藤谷ら新人選手たち
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 今春は「鍛錬」と「実戦」両立キャンプだ。阪神・金本知憲監督(48)が8日、西宮市内のホテルで行われた合同スタッフ会議に出席。就任1年目の昨春は「鍛える」をテーマにキャンプに臨んだが、今春は「(鍛錬と実戦)両方、重視する」と見通しを立てた。

 「(今春は鍛錬も実戦も)両方でしょう。投手を投げさせたいし、去年よりはちょっと実戦は増えると思う。(昨年)秋のキャンプであれだけ追い込んでも、パフォーマンスが下がることなく試合ができたから。みんな体力が付いてきている。(今春は)両方、重視する。正直シーズン中はもっと疲れているからね」

 昨春は「とにかく鍛えるキャンプ」と対外試合や紅白戦など実戦機会を最低限に減らし、その時間をウエートトレーニングや練習に充てた。だが就任2年目の今年は、ひと味違う。昨春、昨秋のキャンプの成果により、選手個々の体力向上を実感。そこで次のステップに入る。「できれば紅白戦をやる。野手が出られるから。投手も倍、投げられるし。できるだけ、(選手を)見たいから。紅白戦は多くなるよ。予定しているのは1クールに1〜2回かな」。昨春よりも実戦機会を増やす方針を明言した。

 実戦練習と並行して行うウエートトレーニングの内容も1段階上がる。「ある程度、基礎体力、基礎筋力が付いた人間は今度はそれをパフォーマンスに生かすトレーニングをやる。特に投手は、それ(基礎体力、筋力)をパフォーマンスに移行できるようなトレーニングを採り入れていきたいね」。言うなれば、今春は「戦いながら鍛えるキャンプ」となる様相だ。

 キャンプの1、2軍メンバー振り分けは今月下旬に行われるスタッフミーティングで最終決定。周到に準備を整え、2年目の巻き返しに挑む。(惟任 貴信)

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2017年1月9日のニュース