楽天 仮想大谷MAX170キロの“超剛腕入団テスト”

[ 2016年11月7日 06:48 ]

楽天の秋季キャンプで運用テストが行われたピッチングマシン「トップガン」

 楽天は6日、倉敷秋季キャンプで“新戦力”の入団テストを行った。最速300キロを誇る剛腕で名前は「トップガン」。エアー式と呼ばれる空気圧を使ったピッチングマシンで、12球団の練習での使用は初めてという。

 トップガンはこの日、銀次、福田、内田の特打に「登板」した。各打者は差し込まれたり、空振りしたりと対応に悪戦苦闘。福田は「きちんと回転がかかった球は伸びてきた」と舌を巻いた。

 入団テストを行った理由を、チーム戦略室の上田顕室長は「速い球を投げる投手が増えているのに、マシンが追いついていない」と説明した。既存のものでは160キロ近い速球は繰り出せず、現状では打者がマシンとの距離を縮めて練習する。そこで球団はトップガンを開発、販売する「共和技研」(福岡県大野城市)と、プロ仕様にモデルチェンジしようと共同開発を進めている。

 技術的には最速300キロ超を誇るマシンながら、安全性のため設定は170キロまで。それでも、最速165キロの日本ハム・大谷対策は十分に可能だ。上田室長は「改良を加え、来季には実用化できるようにしたい」と語った。(徳原 麗奈)

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2016年11月7日のニュース