【巨人秋季キャンプ】トルネード与那原、予定から倍増120球!沖縄凱旋登板へ充実の秋

[ 2016年11月7日 10:53 ]

<巨人秋季キャンプ 第1クール 2日目>投球練習する与那原

 トルネードから繰り出される剛球に、ミット音が響く。巨人の宮崎秋季キャンプ2日目の6日。ブルペンで、来季2年目を迎える与那原大剛投手(18)が予定を大幅に超える120球を投じた。

 「本当は60球くらいの予定だったんですけど。もっといけるな、と思ったので」

 沖縄県出身の右腕は、普天間高から昨秋ドラフト3位で入団。高校時代は「琉球の野茂英雄」の異名もとった。大きな瞳の愛くるしい童顔とは対照的に、1メートル90、89キロの大柄な体格を生かしたパワーピッチャー。スプリット、スライダーに、長身から投げ下ろす最速148キロの直球が武器だ。今季は2軍で5試合に登板し、1勝1敗。防御率は2・08と来季の飛躍が期待される。投球練習を見守った尾花投手コーチは「コントロールが良かったし、フォロースルーまでしっかり放れていた」と評した。

 与那原には夢がある。地元・沖縄での凱旋登板だ。15年の2月には韓国・サムスンとのオープン戦(沖縄セルラー)で同県出身の宮国が登板。「自分も追いつけるように頑張りたい」と目を輝かせた。今秋季キャンプは高橋監督が若手の「来春1軍キャンプ」争奪の場に位置づけている。春は宮崎キャンプの後に、1軍選手のみ沖縄キャンプに行く。「1軍で活躍してこそ、プロの世界だと思う」と話す18歳にとって、可能性は無限大に広がっている。

 5日のキャンプ初日は、約10時間の猛練習。午後9時にベッドに横になると「気がついたら朝の6時だった」という。楽しみにしていたテレビ番組「中居正広のプロ野球珍プレー好プレー大賞2016」も見逃してしまった。それだけ、ハードで、充実した秋を過ごしている。(神田 佑)

 ◆与那原 大剛(よなはら・ひろたか)1998(平10)年3月9日、沖縄県生まれの18歳。普天間高では3年夏の沖縄大会8強で、甲子園出場はなし。15年ドラフト3位で巨人に入団。1メートル90、89キロ。右投げ右打ち

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