マリナーズ 青木で6連勝 7回2点打、ワイルドカード圏2・5差

[ 2016年9月14日 05:30 ]

<エンゼルス・マリナーズ>7回、中前に貴重な2点適時打を放つ青木(AP)

ア・リーグ マリナーズ8―1エンゼルス

(9月12日 アナハイム)
 マリナーズの青木宣親外野手(34)が12日(日本時間13日)、エンゼルス戦に「1番・左翼」で出場し、7回に貴重な追加点を生む中前2点適時打を放った。ここ4試合でいずれも先発で起用され、4戦連続安打と結果で応えた。チームは今季2度目の6連勝をマークし、ワイルドカード圏内に2・5ゲーム差と迫った。

 迷わずに食らいついた。2―0で迎えた7回無死満塁。2球で追い込まれた後の92マイル(約148キロ)外角直球。コースは外れていたが、打ちごろの高さだった。「甘い球が来たら、と思っていた。ボール球でもいいところに来たら打つ」。右腕を目いっぱい伸ばしバットを合わせて中前に運んだ。

 「大きかったです。いい打席でした。もう1本くらい(安打が)欲しかったけどね」。4試合連続安打となる貴重な2点打を笑顔で振り返った。6日に3Aから再昇格後、18打数6安打、1本塁打5打点で5得点。5回の第3打席では好捕されたものの中堅方向に大飛球を放った。4打数1安打だったが、凡打にも内容があった。

 今季2度味わった3A生活で、打撃の修正以外にも得たものがある。マイナーで義務付けられている両耳ヘルメットだ。7月下旬に最初の降格からメジャー復帰後、一度片耳に戻したが、カブスの川崎から、過去に頭部死球を受けた多くの大リーガーが両耳にしていると聞いた。昨季、頭部死球による脳振とうに悩まされた青木は「確かに両耳の時の方が安心感、安定感があった」と即発注。チーム事情もあり8月下旬に再降格したが、後半戦は打率・319と好調を維持している。

 スコット・サービス監督は「今のノリは絶好調だ。上位打線を活気づけている。右腕相手の試合では毎試合起用するつもり」と目を細めた。再昇格した当初は右投手でも若手との併用を示唆していたが、活躍ぶりに心変わりした。青木も「今はスタメンで使ってもらっているし、出されたところで結果を出すだけだと思っています」ときっぱり。逆転プレーオフへチームを引っ張る。(アナハイム・小林 由加通信員)

続きを表示

2016年9月14日のニュース