広島・黒田にまた勲章 日米3265投球回は現役最多

[ 2016年6月18日 05:30 ]

<広・オ>9回、同点のホームを踏んだ丸(右から2人目)を迎える黒田(左から3人目)ら広島ナイン

交流戦 広島6―4オリックス

(6月17日 マツダ)
 ベンチの最前列で戦況を見守っていた広島・黒田から笑顔が2度弾けた。

 「こういうゲームになり、いい展開とは言えなかったけど、結果的に勝ったのでヨシとします」。2点差を追いついた9回、そして、劇的なサヨナラ勝利を決めた延長12回。日米通算200勝まで残り2勝のままで足踏みしても、後輩たちが土壇場で示した勝利への執念を頼もしく見つめた。

 3回にT―岡田の右前適時打で先制を許し、5回にはクラークに被弾。「1、2打席目を見た中で石原と配球を考えたけど、あの一発が展開を苦しくした。そこは反省しないといけない」。6回98球で6安打3失点(自責2)。先発として最低限の務めは果たした。日米合わせた3265投球回は現役最多、大卒では若林忠志(毎日=現ロッテ)に次ぐ歴代2位。勝敗だけでは語れない勲章をまた一つ増やした。

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2016年6月18日のニュース