阪神・藤浪　ソフトＢ打線と真っ向勝負「良い感じだった」

＜神・ソ＞６回２失点と好投した藤浪

交流戦 阪神３―２ソフトバンク

（6月17日 甲子園）
　全快を印象付ける力投だった。先発した阪神・藤浪は、６回２失点と粘ってチームの勝利に貢献。強力打線を相手に力勝負を挑んで手応えをつかんだ。

　「真っすぐが良くて、押し込めたので変化球も生きた。良い打線なんで、なかなか力勝負できないけど、力で押し込んでできたので、自信とまでは言わないけど、良い感じだった」

　立ち上がりから豪球を投じた。初球から１５２キロを計測すると、２死から柳田には１５５キロを連発して追い込むと、最後は１４４キロフォークで空振り三振。言葉通り、直球中心の真っ向勝負で立ちはだかった。

　窮地でも耐えた。４回、先頭の今宮への四球から無死二、三塁とされると柳田、内川に連続適時打。さらに無死満塁とされるも、中村を浅い左飛に退けて、鶴岡も二ゴロ併殺で追加点を与えず。流れを完全に渡さなかった。

　「先頭の四球が（失点の）起点になったので。今日の唯一の反省点。ああいうところで粘れるのと、粘れないのとでは大きい。２点で粘れたのは良かったと思う」

　９日のロッテ戦で右手の打球が直撃した影響を全く感じさせない９２球。２日の楽天戦では１安打完封勝利を挙げるなど、交流戦で春先の不振を払しょくできた。もともと夏場を得意とする背番号１９が、上昇気流に乗った。（遠藤　礼）