レアード 特上!19号逆転サヨナラ弾 “ネタ”フォーク待ってました

[ 2016年6月11日 05:30 ]

<日・神>お立ち台で寿司ポーズをするレアード

交流戦 日本ハム5―4阪神

(6月10日 札幌D)
 満面の笑みを浮かべて三塁ベースを回る。大歓声に包まれる中、日本ハム・レアードはおなじみの寿司パフォーマンスを披露。そして両手を広げ、ウオーターシャワーを準備して待っているナインの輪に飛び込んだ。

 「最高だ。ファイターズは最後まで諦めないことをテーマにしている。まさに今日はそれができた。打った瞬間に見上げたら完全に打球はスタンドへ入ったと思ったよ」

 1点を追う9回無死一塁で、藤川のフォークを完璧に捉えた。「直球とフォークの投手。映像と資料を見ていたので追い込まれてからは決め球を狙っていた」。フォークは「最高のネタ」だった。打球は左翼席中段まで飛んでいった。昨年9月22日のソフトバンク戦(札幌ドーム)以来となる自身2度目のサヨナラ弾となる逆転19号2ランは、まさに「特上寿司」ならぬ「特大弾」だった。

 5月の月間MVPに選ばれるなど、来日2年目で日本での生活は公私ともに充実する。お立ち台では「一発の感触」を聞かれ、「アノー、ソウデスネ。サイコーデス」と日本語で答え、爆笑を誘った。普段はチームメートや通訳らとの会話から日本語を学ぶ。連日通う札幌市内の寿司店では「注文する時は指でさすか、英語」と可愛らしいが、この日は「あのー、そうですね」が口癖の高梨を自らの判断でパロディーにした。ささいなことだが、異国での成功はそんな洞察力も大きい。

 チームを救った劇弾で、リーグトップの西武・メヒアにも1本差と猛追する。来日1年目の昨季は34本塁打でリーグ3位タイ。「あまり意識し過ぎないようにしながら、本塁打王を獲れるように頑張りたい」と早くも本塁打王宣言まで飛び出した。 (横市 勇)

 ≪日本ハムではレアードが初めて≫レアード(日)が3―4の9回無死から逆転のサヨナラ2ラン。サヨナラ本塁打は、昨年9月22日のソフトバンク戦に次ぎ自身2本目だが、前回も2―3からの逆転弾。なお、交流戦の逆転サヨナラ本塁打は、13年6月9日ロッテ戦のマートン(神)以来3年ぶり8本目で、日本ハムではレアードが初めて。

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