「ナバパイネ」だ!ロッテ自慢の助っ人コンビ大暴れ

[ 2016年4月27日 05:48 ]

<西・ロ>4回無死一塁、左中間に適時二塁打を放つナバーロ

パ・リーグ ロッテ5-2西武

(4月26日 西武D)
 ナバーロとデスパイネ。ロッテファンが待ち望んだ2人の競演だった。4回、デスパイネの2ランで2―1と逆転すると、ナバーロが続く。なお無死一塁で左中間を破る適時二塁打。「前の打席でスライダーで攻めてきていたから、狙うしかないと思った」という見事な狙い打ちだった。

 バットだけではない。1死で三塁に進むと、田村の中前への飛球を遊撃・金子侑が背走キャッチするのを見るや「遊撃手が投げづらい体勢なのが分かって、自分で(スタートを)決めた」とタッチアップで4点目の生還。伊東監督も「あの走塁がゲームを決めたと言っていい」と絶賛した。二塁の守備でも2度のダイビングキャッチ(1度は内野安打)を披露。「走攻守」三拍子そろった「幕張のひげ怪人」だ。

 「プレーできるのは幸せ。瞬間、瞬間を楽しんでいる」。2月21日に那覇空港で実弾を所持していたとして銃刀法違反の容疑で逮捕され、開幕4週間出場停止の処分を受けた。失意の新外国人を救ったのが、1歳上のデスパイネだ。ともにスペイン語を話す2人は意気投合。ナバーロの出場停止中も常に一緒に練習し、よく食事にも出かけて野球談議を交わした。

 兄貴分の2ランは無死一塁で右翼席へと飛び込んだ。今季の5本塁打は全て中堅から右方向への当たり。「そろそろレフトへ豪快な一発を打ちたいね」と笑うが、右方向への打球は好調のバロメーターだ。

 ナバーロのデビュー戦から3戦目にして初めて2人そろって打点を挙げ、チームも快勝。デスパイネから「あとはホームランを打ってほしい」とエールを送られたナバーロは「早く打ちたい」とニヤリ。2人は試合後、仲良く焼き肉を食べに出かけた。(渡辺 剛太)

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