巨人オーナーが大号令 合言葉は打倒ソフトB!異例の練習視察

[ 2015年11月1日 08:10 ]

ランニングするナインを見つめる(右から)高橋監督と白石オーナー

 覇権奪回へ、巨人・白石興二郎オーナー(69)が31日、「打倒ソフトバンク」の大号令を出した。川崎市のジャイアンツ球場で行われた秋季練習を異例の視察。午前9時すぎに球場入りすると、約2時間じっくり見守り、グラウンドで高橋新監督とも会談した。

 日本シリーズを連覇した鷹軍団を超えるチームづくり。白石オーナーは「もちろん、つくらないといけない」と大きな期待を寄せた。それに向けた改革の一つが、新設された3軍制。同オーナーは「ソフトバンクに倣って1、2、3軍の体制でやる」と説明した。ソフトバンクに負けじと競争を激化させ、チーム力を底上げする。2人の会談でも3軍制の話題になり高橋監督は「我々もそういう形で、いろんな知恵(の活用)と工夫をしながら、やらなければいけない」と話したという。

 この日は2、3軍を担当する新任の田代ファーム巡回打撃コーチが合流。横浜時代に村田、内川、楽天時代に銀次らを育て、2、3軍の連携を高める存在としても期待される名伯楽は、外から見た巨人の打者の印象を「同じような形の選手が多い。特徴がないというか」と語った。この点でもソフトバンクは柳田、松田ら個性豊かな選手が中心となっている。「特徴を生かしながら育てていきたい」と同コーチ。初日は指導は行わなかったが、教え子の村田らと早速、意見交換した。

 合言葉は打倒・ソフトバンク。高橋新監督も「当然、僕自身も目指している。今年日本一になったソフトバンクに勝つことが目標になりますから」と熱をこめて話した。個の強化を進め、盟主の輝きを取り戻す。(大林 幹雄)

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