オリックス 今年も1本釣り!ドラ1指名は“即戦力野手”青学大・吉田

[ 2015年10月19日 09:20 ]

大学日本代表で4番を務めた小さなアーチスト、青学大の吉田

 オリックスは18日、神戸市内で編成会議を開き、22日のドラフト会議で青山学院大の吉田正尚外野手(22)を1位指名する方針を固めた。宮内義彦オーナーの了承を得て最終決定するが、瀬戸山隆三球団本部長は「うちは攻撃力が課題。即戦力野手で4番を打てる選手が欲しい。特にホームランバッター」と説明。名前は最後まで公表しなかったが「スイングが鋭い。(大砲になる)可能性を秘めている」とし、獲得を熱望した。

 吉田は侍ジャパン大学日本代表で4番を務めるスラッガー。1メートル73と上背は高くないが、軸回転で打つスイングスピードはプロ並みの150キロとも言われ、8月の高校日本代表壮行試合(甲子園)では2打席連続本塁打を放つなど、清宮(早実)から主役の座を奪った強打者だ。

 現状、巨人など複数球団が1位候補としてリストアップしている。ドラフト会議を4日後に控えた中での“公表”は、他球団をけん制する意味合いもある。野手では数少ない即戦力級を一本釣りすることが狙いで、瀬戸山本部長も「そうなってもらわないとね」と不敵な笑みを浮かべる。オリックスとしては3年連続で抽選回避を狙っている。

 チーム事情としても、生え抜きの中軸候補が欲しい。特に、今季は糸井やT―岡田など負傷で離脱した選手が多く、同本部長も「来年はどうなるか分からない」と、オフの補強策としても「大砲」を狙っていた。助っ人補強はドラフト会議が終わるまでは封印する戦略で、まずは金の卵を狙う。

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