金本氏 監督就任の経済効果は42億5570円 観客増予想

[ 2015年10月19日 05:30 ]

阪神新監督の金本氏

 関西大学名誉教授の宮本勝浩氏(70)が18日、「金本知憲の阪神監督就任の経済効果」を42億5570万円と試算した。阪神がシーズン途中で失速せずに、最後まで優勝争いする前提で計算した。

 宮本氏によると、直接効果だけで30億8384万円。金本氏の現役時代から続く人気を勘案し、観客動員が近年で300万人を上回った2009年や10年に近くなると推計。和田監督時代の4年間の平均約275万人より1年間で約25万人増えると予想し20億円以上の効果を見込んだ。春季キャンプでも観客数と報道陣の増加は確実とし、キャンプだけで約3億円の効果があるとした。そのほかにも、関連グッズ売り上げや放映権、広告収入のアップも予想される。直接効果から波及する効果も7億円を超えると試算した。

 宮本氏は、過去に阪神優勝の経済効果予想などを発表してきたが、新監督就任の経済効果を試算するのは初めて。「もし計算していても、金本さん以上にはならなかったでしょう。ナンバーワンだと思います。インパクトという点で金本さんが際立っており、それが影響しますから」と説明した。

 ただ、経済効果の観点からも、戦いぶりが重要になると説く。「最低でも夏休みが終わるまでは優勝争いをしないと、この試算は得られない」と強調した。その上で「最後に失速しないように、新監督は現役時代に自分へ課した厳しさを、若手や中堅に植え付けてほしい」と期待を寄せた。

 12年には、藤浪の阪神入団による経済効果を「44億4714万円」と試算した。金本新監督就任の数字が、藤浪をやや下回ったことについて「選手は活躍すると年間を通してグッズの売り上げがある。そのことなどが影響します」と説明した。

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2015年10月19日のニュース