【ドラフトこの男に注目2】青学大・吉田 大学日本代表の飛ばし屋

[ 2015年10月19日 09:30 ]

小柄ながら群を抜くパンチ力で大学ジャパンの4番を務める青学大・吉田
Photo By スポニチ

22日ドラフトこの男に注目 青学大・吉田正尚外野手

 22日に都内で行われるプロ野球のドラフト会議に向けて「10・22運命の日を待つ」と題し、注目の5選手を紹介する。第2回は青学大・吉田正尚外野手(22)。

 東都2部からスターダムへのし上がる。侍ジャパン大学日本代表で4番を務めた青学大・吉田は9月22日にプロ志望届を提出。「ドキドキします」と運命の日を前に心境を語った。

 体格には恵まれていないが、1位候補にも挙がる大学球界屈指のスラッガー。特に評価されているのが150キロに迫るスイングスピードと手首の強さだ。ルーツは捕手だった少年野球時代。「メジャーに憧れて座ったまま送球したりしていたら肘を痛めてしまって中1の夏に手術した」。リハビリ中、ダンベルで手首を強化したことが強いリストを生んだ。現在の握力は右が70キロで、左が62キロと20代の一般男性平均値のほぼ倍だ。
 敦賀気比時代も通算52本塁打と飛ばし屋ぶりを発揮した。元ソフトバンクで侍ジャパンの小久保裕紀監督らを輩出した名門・青学大では1年春の開幕戦から出場した。

 今年は大学日本代表で存在感を示した。6月の対NPB選抜(神宮)で西武・高橋光から右中間アーチを放ち、視察した侍ジャパンの小久保監督が「あそこまで運ぶのだから良いスイング」と後輩の活躍を称賛。7月のユニバーシアードでは金メダル獲得に貢献した。さらに8月の高校日本代表壮行試合(甲子園)では、国内外13球団のスカウトが集結した中で大暴れ。バックスクリーン弾を含む2打席連続本塁打を放ち、鮮烈な印象を植え付けた。

 学生最後の秋は東都2部で迎えたが、3番に座って4本塁打をマークするなど奮闘中。「当てにいくスイングはしない。今、チームは落ち込んでいるけど後輩に目標にされるような選手になりたい」。プロの舞台でフルスイングを披露する日を心待ちにしている。 (松井 いつき)

 ◆吉田 正尚(よしだ・まさたか) 1993年(平5)7月15日、福井県生まれの22歳。小1から麻生津ヤンキースで野球を始める。鯖江ボーイズを経て、敦賀気比では1年春から左翼のレギュラーに定着し、同夏から4番。1年夏、2年春に甲子園出場。青学大に進学後は1年春のリーグ開幕戦から出場し、ベストナイン4度受賞。1メートル73、80キロ。右投げ左打ち。

続きを表示

2015年10月19日のニュース