金本氏「勝ちながら再建するのが理想」ドラフト出席!くじ引きも

[ 2015年10月19日 09:00 ]

阪神新監督の金本氏

 阪神は18日、新監督に決まった球団OBの金本知憲氏(47=スポニチ本紙評論家)が、19日に大阪市内で就任の記者会見をすると発表した。金本氏はこの日、新神戸駅で「再建しながら勝つのは難しいと思うが、やるからには勝ちながら再建するのが理想。勝つことを最優先する中で改革をしていけたら一番いい」と抱負を語った。

 チームは転換期を迎えている。球団創設80年の今季は10年連続のV逸。終盤に失速して優勝争いから脱落し、3位に終わった。主力選手が高齢化している上、主軸打者だったマートンは退団が確実。守護神の呉昇桓(オスンファン)もメジャーに移籍する可能性があり、現有戦力を保つのも厳しい状況だ。それでも金本氏は勝利を追求しながら、チームの立て直しを図っていく。

 現役時代の実績もある。03年に広島からFAで阪神に移籍し、主軸打者としてチームを引っ張り、同年の18年ぶりのリーグ制覇に大きく貢献。05年のリーグ制覇を含め、「猛虎再建」の立役者となった。もちろん、選手と指導者では立場が違う。しかも、12年の現役引退後は指導者の経験はないが、「アニキ」と慕われた現役時代と同様のリーダーシップで、熱血指導が期待されている。

 金本氏は、20日に始まる秋季練習で、選手を前に所信表明する。県岐阜商・高橋、東海大相模・小笠原、明大・高山を1位候補としている22日のドラフト会議にも出席し、1位指名が重複した際には自らがくじを引く可能性もある。

 ▽巨人と阪神の同年新監督 過去に3度ある。75年は巨人は現役引退直後の長嶋茂雄監督、阪神は評論家だった吉田義男監督が指揮。02年は巨人は原辰徳監督がヘッドコーチから昇格して日本一、阪神は星野仙一監督が中日監督から転身した。04年は巨人は堀内恒夫監督が評論家から現場復帰、阪神は岡田彰布監督が守備走塁コーチから昇格して指揮を執った。

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