“バッシング”ハービー 汚名返上1勝 打球直撃も力投

[ 2015年10月19日 05:30 ]

<メッツ・カブス>7回2/3を2失点と好投したハービー(AP)

ナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦 メッツ4―2カブス

(10月17日 ニューヨーク)
 ナ・リーグのリーグ優勝決定シリーズが開幕。メッツはエース右腕、マット・ハービー投手(26)が6回に打球が右肩に直撃するアクシデントがありながら、カブス打線を相手に7回2/3を2失点、9奪三振と力投し、チームを4―2の勝利に導いた。ア・リーグの同シリーズ第2戦はロイヤルズがブルージェイズに6―3で逆転勝利し、本拠地2連勝を飾った。

 メッツ・ハービーが7回2/32失点でマウンドを降りると、本拠開場以来最多4万4287人の大観衆から「ハービー、ハービー」の大合唱で出迎えられた。気温9度の寒さの中、6回に打球が右肩を直撃しながら力投を見せた右腕は「投げるのに問題はなかった。完全なチームの勝利。貢献できてよかった」と興奮気味に振り返った。

 右肘手術から復帰した今季は13勝で自身初の2桁勝利を挙げ、優勝争いも佳境を迎えた9月中旬。代理人のスコット・ボラス氏が医師から今季の投球回を180イニングに制限するように命じられていると指摘し、ハービーも「それに従う」と発言したため、ファン、メディアから悪者扱いされた。そこから一転ポストシーズンでは志願登板し、これで2戦2勝。今季の公式戦投球回は202イニングに到達したが「いろんな話を全てストップし、自分のできる最高の仕事をやりたかった」と胸を張った。 (奥田秀樹通信員)

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