温情采配が裏目に…中日・福谷背信２四球　又吉踏ん張れず

＜神・中＞９回２死満塁、又吉は新井にサヨナラ打を許しガックリ膝をつく

セ・リーグ 中日２－３阪神

（5月6日 甲子園）
　マウンドから立ち上がれなかった。目には涙も浮かんでいた。またも９回２死から逆転サヨナラ負け。中日・又吉は「勝たないといけない試合だった」とうなだれた。

　谷繁兼任監督の温情采配が、結果的には裏目に出た。「この前、失敗して、あと１人というところで何とか任せたいという思いがあった」と２死一塁となり先発バルデスから福谷に交代。２日ＤｅＮＡ戦で９回２死から５連打を浴びて逆転負けの悪夢を味わった若き守護神の復調を願って投入したが、２者連続四球と期待を裏切られる結果に。慌てて投入した又吉も踏ん張れなかった。

　２試合続けて背信投球となった福谷は「リベンジのつもりで臨んだけど、空回りしたといえば空回りだったと思う」と唇をかんだ。

　チームは２連敗で借金２。敵地では開幕から６カード連続負け越しとなり、指揮官は「考える余地はある。やり方はある」と救援陣の立て直しを示唆した。

　▼中日・バルデス（８度目先発で８回２／３を２失点も、来日初勝利はまたもお預け）野球は何があるか分からない。みんな一生懸命やっている。