2軍戦で炎上も…ロッテ田中29日1軍デビュー揺るがず 伊東監督明言

[ 2015年4月25日 06:02 ]

<イースタン 日・ロ>初回2死満塁から渡辺を投ゴロに打ち取るロッテ先発の田中

イースタン・リーグ ロッテ16―4日本ハム

(4月24日 鎌ケ谷)
 最終模試は赤点だった。京大からロッテにドラフト2位で入団した新人・田中英祐投手(23)が24日、イースタン・リーグの日本ハム戦(鎌ケ谷)に先発。1軍初登板となる29日の西武戦(QVCマリン)前の最終調整だったが、2回5安打3四球で4失点と炎上した。

 同リーグの過去3戦で防御率0・47だった安定感を見せられず「カウントを悪くして(ストライクを)取りにいった球を打たれた」と唇をかんだ。2回だけで4二塁打を含む被安打5。安打は全て、ボールが先行した後の直球を打たれた。

 それでも、躍動感のあるフォームから投げ込む直球はプロ入り後の最速で、京大時代に出した自己最速にあと1キロの148キロをマーク。「指にかかった球もあった」と納得の表情も見せた。対戦した陽岱鋼(ヨウダイカン)も「球のスピンが利いていて、球持ちがいい」と評価した。

 田中の投球について報告を受けた伊東監督は「じゃあ次は(結果が)いいかもな」と笑顔。「予行演習だったので、内容はどうあれ上で投げさせる」と明言した。

 日本ハム・斎藤との投げ合いには、テレビカメラ12台、報道陣約40人が駆けつけた。観衆も平日では異例の1238人。1軍デビュー戦の前売りチケットは完売に迫る勢いだ。注目を浴びる秀才右腕は「悪かったところを見直して、腕を振って強い気持ちでマウンドに立てるように頑張りたい」と気合を入れ直していた。

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