完全から一転…山井“天国から地獄”４失点　中日３位転落

＜中・ヤ＞６回に崩れた山井

セ・リーグ 中日１－４ヤクルト

（4月22日 ナゴヤＤ）
　山井と竜党にとっては天国から地獄の展開だった。立ち上がりから快投していた右腕が急変したのは１―０の６回だ。１死から四球で初めての走者を出すと、味方の失策も絡んであっという間の４失点。勝てば首位だった試合で痛恨の黒星を喫し、逆に３位に転落してしまった。

　「最初のランナーの出し方が良くなかった。ランナーを出してから投げ急いでしまった」

　５回まではパーフェクトピッチング。１３年にはノーヒットノーランを達成している右腕だけに大記録の期待も高まってきたが、打率１割台前半に低迷する８番打者の大引を歩かせたのが悪夢の始まりだった。亀沢の失策で１死一、二塁から、山田に中越え同点二塁打。上田の中前２点打で逆転を許すと、雄平にも右越え適時二塁打を浴び、結局、この回でマウンドを下りた。

　「あの回に３つのミス（四球、失策、暴投）が重なった。あそこが踏ん張りどころだった」と谷繁兼任監督。点を取られたのは６回だけ。相手の２倍の１０安打を放ちながらの敗戦だけに、悔やまれた。