緒方監督「皆の前で言ったよ」 マエケンを開幕投手に“公開”指名

[ 2015年2月1日 06:45 ]

ミーティングを終え大瀬良(左)と引き揚げる前田健

 広島・緒方孝市監督(47)が31日、13年ぶりの本拠地開幕となる3・27ヤクルト戦(マツダ)先発に、前田健太投手(26)を指名した。

 ナインは1日からの春季キャンプを前に宮崎・日南入り。そして宿舎でのミーティング。指揮官は「優勝するぞ」と強い口調で鼓舞。併せて前田健に「そのつもりでやってくれ」と開幕投手を公開で指名した。

 「ウチのエースはマエケン。メディアで優勝に懸ける思いを口にしているし、黒田の復帰が決まってからも“開幕は譲れない”と言っているからね。皆の前で言ったよ」

 ナインに公開する形で指名された前田健は目を丸くした。

 「メディアを通してはあるけど、皆の前で直接言われたのは初めて。ビックリしました」

 オリックスの金子が既に決まっているが、セ・リーグではトップを切っての大役指名。実現すれば2年連続5度目となり、広島では外木場、黒田と歴代3位タイで並ぶ。通告時期は3月最終オープン戦の登板前後が一般的で、1月末の時点での指名は前田健にとって最速だ。

 「去年の悔しさは自分が誰よりも一番強い。黒田さんが復帰され、周りもいろいろ書く。そういう意味もあって、緒方監督は言われたと思う」

 右腕は指名意図を推察し、指揮官に負けず劣らずの強い口調で言った。

 「プレッシャーがかかるけど、責任感も増す。気持ちが強くなった。人一倍頑張りたい。監督1年目なので、しっかり期待に応え、優勝に貢献できるよう力になりたい」

 昨季は勝負どころで敗れ、希望するメジャー挑戦も断念した。汚名返上あるのみ。大役に意気込むエースが3・27ツバメ撃ちから全力を尽くし、24年ぶりのVへ導く。

続きを表示

この記事のフォト

2015年2月1日のニュース