大谷 CM解禁!第1弾は「日本ハムグループ」の顔に

[ 2014年11月26日 06:25 ]

札幌ドームでCM撮影に臨んだ大谷

 日本ハム・大谷翔平投手(20)が25日、札幌ドームで行われた「日本ハムグループ新企業CM」の撮影に臨んだ。来年1月2、3日に日本テレビ系列で中継される「第91回東京箱根間往復大学駅伝競走」で流れるもので、大谷にとっては初の企業CMとなる。二刀流2年目で投打ともに結果を残し、共演した栗山英樹監督(53)も「CM解禁」を容認。今後はあらゆる業界から「大谷争奪戦」が繰り広げられそうだ。

 20歳の若者が国内に64、海外に35あるグループ会社の従業員約2万8000人の「顔」になった。栗山監督、従業員との共演で撮影に臨んだのは、正月の風物詩「箱根駅伝」で流れる日本ハムグループの新企業CM。撮影は札幌ドームで行われ、約6時間にも及んだ。大谷は初CMの出来栄えについて「緊張しているので表情は硬いかな」と振り返った。

 「日本ハムグループはグループじゃない。チームだ。」をテーマに、大谷はボールを投げ、バットを振り、さらには「カラオケにもあまり行かないので、自信ない」と言いながらも、グループのイメージソングまで歌った。制作会見では竹添昇日本ハム本社社長、栗山監督とテーブルに着き「自分自身にとって初めてのCMが、グループの企業CMに関われるということがうれしい。チームとしていいものをつくりたい」と企業理念を念頭に置いたコメントで、優等生ぶりを発揮した。

 大谷は7月に球団イベントを告知する北海道限定CMに栗山監督、中田と出演したが、全国規模は初めて。かつての絶対エースで、現在レンジャーズで活躍するダルビッシュさえも全国デビューは3年目だ。竹添社長は「大谷選手は今年、二刀流として進化した。グループも大谷選手のフレッシュさとエネルギーをもらって進化したい」と起用の理由を説明した。

 入団から2年間は二刀流に挑戦する大変さを考慮し、取材や休日の過ごし方など、多く制限をかけてきた栗山監督も「これからはいろんな“いい大人の方々”と会うことが大事。いい制作会社の人たちはどんな動きをしているのか。普通の社会の立ち振る舞いを学んでいかなければならない」と「CM解禁」のメリットを挙げた。今季は11勝&10本塁打をマーク。二刀流として一定の結果を残したことで、今後は野球以外の世界を経験させて人間力アップを目論でいる。それが野球選手としての成長にもつながると信じているからだ。

 「親会社のCMが一番最初でよかった。光栄だし、今後もそれに見合うような選手でなければいけない」。どれだけ注目されても謙虚さを忘れない。CM解禁となれば、多くの企業から依頼が殺到するのは確実だ。

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