広島 痛恨の13残塁…丸が好機で連続三振「力出せなかった」

[ 2014年9月4日 05:30 ]

<巨・広>7回2死満塁、空振り三振に倒れる丸

セ・リーグ 広島2―4巨人

(9月3日 前橋)
 冷たい雨に打たれる赤い背中に壇上の井端の言葉は届いただろうか。「ゴロを打てば何かが起こると思って…」。唯一の好機を4得点に結びつけた巨人とは対照的に数え切れない好機を逃した。7回からの3回連続の満塁機でも併殺打の間の1点だけ。巨人の倍近い11安打で連夜の13残塁を積み上げた。

 6回以降、得点圏で打線は計5三振を数えた。雨の下、井端のゴロが文字通り泥まみれで右前へ転がった光景とは対照的に三振では何も起きなかった。走者一塁と無走者で2安打していた丸も終盤の好機で連続三振。特に7回2死満塁での三振に野村監督は「四球狙いにも見えた」と語気を強めた。思えば、初戦も16安打13残塁。巨人は3連覇を目指し、井端も中日時代に優勝を知る歴戦の男だ。これが9月の優勝争いを知る集団と知らない集団の差なのか…。

 追い込まれた。「力を出せなかったことが悔しい。4番どうこうではない。これからも決めないといけない場面は出てくる。強い自分を持ってやっていく」。崖っぷちに立った丸は自らを奮い立たせた。まだだ。まだ終わっていない。23年ぶり頂点へ続く道はまだ途絶えてはいない。

 ▼広島・ロサリオ(サイクル安打を放った前日に続き、4回に2試合連発の10号ソロ。左翼場外に放ち)打った瞬間にいい手応えがあった。

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2014年9月4日のニュース