杉内4戦目でやっと勝った「もう勝てないんじゃないかと」

[ 2014年4月19日 05:30 ]

<巨・中>お立ち台で笑顔を見せる小林(左)と杉内

セ・リーグ 巨人5-3中日

(4月18日 東京D)
 やっと勝てた。今季4度目の登板で手にした今季初勝利。プロ通算126勝を挙げてきた巨人の杉内が、安堵(あんど)感を漂わせた。「長かった。もう勝てないんじゃないかと思ったよ」。冗談にも思える本音。白髪の増えた髪をかき上げた。

 「僕の課題」とする立ち上がり。小林の好リードもあり、先頭の大島を一ゴロに打ち取ると三者凡退で終えた。勢いに乗ると、最速142キロの直球にスライダーとチェンジアップを織り交ぜ「攻めていった」。好調時のバロメーターであるフライアウトが10を数えた。

 昨年の楽天との日本シリーズで2戦して2敗。特に3勝3敗で迎えた第7戦での背信投球は「これまでの野球人生でも忘れられない試合」となった。一睡もできずに迎えた翌日。楽天の日本一を伝える紙面を携帯のカメラで撮影し保存。自主トレやキャンプ中に見ることで気持ちを奮い立たせた。

 中盤以降は走者がいない場面でもクイックで投げ、相手を幻惑。原監督も「攻めてましたね。リズムも良かった」と復調を喜んだ。自らを落ち着かせるように「まだ1勝ですからね」と口にした左腕に自信が戻った。

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2014年4月19日のニュース