評論家陣15人全員一致巨人V 槙原氏「課題最も少ない」

[ 2014年3月27日 07:21 ]

野球評論家の槙原寛己氏

 巨人、ソフトバンクが断然の優勝候補だ。スポニチ本紙評論家陣が開幕前に「恒例」の順位予想。セ・リーグは評論家15人全員が巨人の3連覇と予想し、パ・リーグは12人がソフトバンクの3年ぶりのV奪回を推した。槙原寛己氏(50)がセを展望した。

 昨年ほど抜け出てはいないが、巨人は戦力的に質、量とも上積みがある。大竹の加入によって先発陣は豊富。救援陣も出遅れていた山口が心配はなく、となれば盤石の態勢になる。野手陣の層も厚く、大黒柱の阿部が故障がちであっても新人の小林の存在が大きい。捕手という難しいポジションながら守りの面に不安要素がなく、いざというとき代役が務まる。総合的に見て、チームが抱える課題が最も少ないのが巨人。最終的にはペナントレースを押し切る可能性が高い。

 2位に予想した広島は大瀬良、九里の新人2人がローテーションで回せるのがプラス。大竹の抜けた穴を埋めて先発陣に上積みができた。昨年の3位で若いチームが変貌できる下地もある。面白いのはDeNA。打線は巨人に次ぐ力があり、梶谷が首位打者を狙えるまでに成長し、バルディリスがそれなりに働けば勢いがつく。昨年5勝18敗1分けと大きく負け越した巨人戦で盛り返せば台風の目となり得る。

 阪神は3位予想ながら先発の頭数がそろわず、新外国人のゴメスも計算できない状態。中日も先発の駒不足で打線の上積みが薄い。ヤクルトは打線がバレンティン頼みの状況に変わりがない。ただし、2位から6位まで順位は付けたものの混戦だ。ちょっとしたことで順位は入れ替わるはずで、CS争いはもつれる。

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2014年3月27日のニュース