ハム吉川 初の開幕投手に 大谷でも斎藤佑でもなくV奪回柱

[ 2014年2月4日 05:31 ]

ブルペンで投げ込む吉川

 プロ8年目を迎える日本ハム・吉川が3月28日の開幕戦(対オリックス、札幌ドーム)で自身初の開幕投手を務めることが確実となった。今キャンプ初のブルペン投球を行い、直球のみ33球。「今年はしっかりと準備してキャンプに入ることができた。不安はない」と手応えを口にした。

 12年は14勝を挙げてリーグ優勝の立役者となり、MVPを獲得。しかし、左肩、左肘を痛めたままキャンプを迎えた昨季は武田勝に開幕投手を譲り、7勝15敗と大きく期待を裏切った。それでも栗山監督はじめ首脳陣はチーム再建へ吉川の復活が絶対条件とし、早い段階で「開幕投手・吉川」の方針を固めていた。ただ、体の状態が万全でなければ周囲を納得させられないだけに、今キャンプでの最初の投球練習を一つの目安としていた。

 その第一関門はクリア。ブルペン投球を見守った栗山監督は「本当にいいなとは思わないけど、順調には入ってくれたなと思う」と安どの表情を浮かべた。キャンプインの1日。指揮官は早朝6時34分に合わせて散歩に出た。「背番号6(中田)と34(吉川)、リーグ優勝した時は、2人ががむしゃらに頑張ってくれた。今年もやってもらいたい」という願いからだった。

 「(開幕戦の先発マウンドは)周りに認められて立つもの」と話した吉川だが、開幕から逆算しての調整については「できています」と大役へ自信を見せた。最下位から巻き返しへ、今年の日本ハムは吉川で幕を開ける。

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2014年2月4日のニュース