阪神ドラ1・岩貞 “教科書”ドッサリ!一流から学ぶ

[ 2014年1月8日 09:26 ]

入寮した岩貞は、持ち込んだ多くの本を手に取り活躍を誓う

 阪神の新人6選手が7日、鳴尾浜球場に隣接する合宿所「虎風荘」に入寮した。ドラフト1位・岩貞祐太投手(22=横浜商大)は一流の著書から成功へのエキスを吸収すべく、大量の本を持参。宮本慎也氏、野村克也氏からマリナーズ・岩隈、サッカー日本代表・長友ら多岐にわたる。最高峰の舞台で結果を出した諸先輩に続いてみせる。

 棚にズラリと並べられた本は、すべてが岩貞にとって最高の教科書だ。

 「横浜商大の佐々木監督に言われたりしたことも、プロの一流の選手が言うと、またさらに納得が深まるので」

 野村克也氏、宮本信也氏、桑田真澄氏、工藤公康氏(すべて野球評論家)。また巨人の打撃コーチを務める橋上秀樹氏、メンタルトレーナー・白石豊氏まで幅広い知識と考えを習得する考えだ。

 「勧められたものもありますが、自分の興味が引かれたものを買うことが多いですね」

 一流が言うことには間違いない―。少しでも空いた時間があれば、間接的にでも成長のヒントを探っていく。「心に残っている言葉は、工藤公康さんが話しておられた“自分のためになると思うなら、決めた道を信じて行け”です」

 打者との駆け引きや球のキレで勝負するタイプなだけに、相手の思考や出方を勉強するには、読書は必須科目だろう。投手の練習時間は野手に比べると比較的短い。読書に充てられる時間も増える。遠征への移動時も含めて、活字を追うことは必ずや血肉となる。

 ただ「すべてを吸収しようとは思わない」。何が自分に必要なのか、取捨選択する能力も左腕には備わっている。自室は虎風荘の最上階だ。「グラウンドが一望できる部屋」。大学ナンバーワン左腕に、鍛えられた「頭脳」という武器が加わる。もう怖いものはない。

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2014年1月8日のニュース