菅野　マー君と堂々の投手戦「しっかりリベンジしたい」

＜楽・巨＞６回１死一、二塁になったところで菅野（中央）は降板

日本シリーズ第２戦 巨人１―２楽天

（10月27日 Ｋスタ宮城）
　巨人・菅野に満足感はなかったが、後悔も残らなかった。楽天・田中との投げ合いは５回１／３、６安打１失点。中盤まで息をのむ投手戦を演じた。

　「今年一番、人生で一番の投球をしないと勝てない相手だと分かった。１点の重みがいつも以上になってくるのは分かっていた。でも悔いはない。悔いはないです」

　味方が２死満塁の好機を逃した直後の６回だった。１死二塁で打席には銀次。１ボールからの１２９キロスライダーが甘くなり、中前に返された。２回２死からは４者連続三振。４回１死一、二塁ではマギーを三ゴロ併殺打に仕留めるなど快投を続けていただけに、痛恨の失点となった。

　「うれしいです。誰もが投げ合えるわけではない」と胸を躍らせていた右腕との投手戦。１年前は浪人の身だっただけに、「ここまで想像できなかった。お世話になった方への感謝の思いも込めて、マウンドに上がりたい」と決意も秘めて臨んでいた。

　惜敗にも「もう一度、同じマウンドに立つ可能性があるので、そこではしっかりリベンジしたい」と言い切った。レギュラーシーズンで一度も連敗のないスーパールーキーは、次回登板を待つ。

　≪巨人では３人目≫新人の菅野（巨）がシリーズ初登板で敗戦。新人のシリーズ先発は第１戦の則本（楽）に次ぎ１９人目、２４度目。巨人では６６年の南海との第２戦堀内、００年ダイエーとの第５戦高橋尚に次ぎ３人目だ。この日は２回松井から３回岡島まで４者連続奪三振。シリーズの最多連続奪三振は７４年中日との第６戦村田（ロ）、９４年西武との第２戦槙原（巨）の５連続だが、新人では７５年広島第１戦の山口高（阪急）と並ぶ最多タイ記録になった。