銀次 あっぱれ張本打法!「線で捉える」初めて参考にされた

[ 2013年10月28日 09:22 ]

<楽・巨>6回1死二塁 銀次は中前適時打を放つ
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日本シリーズ第2戦 楽天2―1巨人

(10月27日 Kスタ宮城)
 銀次が私の打撃フォームを参考にしたという話を聞いた。光栄なことだね。私の打撃は独特で、ボールを打ちにいく時にバットを寝かせて遠回りさせていた。王ちゃんもそうだが、多くの一流選手はバットの先を遠回りしないようにボールにぶつける。だが、私は変化球を意識していた。バットの長さを利用して対処しようとしていたのだ。つまり、打者にはボールを「点」で捉えるか、「線」で捉えるかの2種類がいて私は後者だった。

 ここまで銀次が考えて参考にしたのかは分からない。ただ、少しでも連続写真や映像を見てヒントになったのであればうれしい。17日のロッテとのCSファイナルS初戦で放った銀次の先制アーチも見た。インパクトがしっかりしていた。左手がかぶったり、スイングが波を打ったりしない。とにかく打席の中で邪心がない。打率3割を打ったのも初めて。これがいい成績を2、3度と残してくると、「もっと遠くへ飛ばしたい」など邪心が生まれてくる。今は必死さだけが伝わってくる。

 それにしても現役引退してから32年になるが、私の打撃を参考にしたという選手なんて初めてだよ。 (スポニチ本紙評論家)

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2013年10月28日のニュース