楽天 日本シリーズ第1戦先発に則本浮上 マー君ブルペン入らず

[ 2013年10月25日 06:00 ]

笑顔でウオーミングアップをする則本(手前)と田中(右)

日本シリーズ第1戦 楽天―巨人

(10月26日 Kスタ宮城)
 昨季日本一の巨人と球団創設9年目で初出場となる楽天の日本シリーズは26日にKスタ宮城で開幕。楽天は「開幕投手」を新人右腕の則本昂大投手(22)が務める可能性が急浮上した。エースの田中将大投手(24)はレギュラーシーズン、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージでも先発、抑えにフル回転した疲労を考慮して27日の第2戦に回る見込みとなった。

 小雨が降るKスタ宮城での全体練習。田中は26日の初戦に先発すると仮定した場合に登板の前々日に行うブルペン投球を行わず、キャッチボールやランニングを行った。一方で則本はブルペンで投球練習。田中はブルペンに入らなかった理由を問われ「僕からは言えません。ノーコメント」とだけ話した。

 今季の田中はWBCの激闘の疲労と戦いながら24勝0敗1セーブをマーク。9月26日の西武戦(西武ドーム)では9回に登板し胴上げ投手になった。CSも先発、抑えで登板し1勝1セーブでMVPを獲得したが、疲労はピークに達している。

 シリーズ初戦に先発すると、第5戦に投げる場合は中4日となるが、第2戦ならば移動日を2回挟むため中5日で第6戦に回ることができる。疲労が残るエースにとっては、1日でも間隔が空く第2戦の方が万全の状態で臨めるというわけだ。

 さらに、台風の影響を受ける可能性のある開幕戦よりも第2戦の方が調整がしやすいという側面もある。また、2、6戦ならば本拠地で2度先発できるというメリットも見逃せない。

 今季の則本は新人ながらレギュラーシーズンでも開幕投手を務め15勝をマーク。ロッテとのCSファイナルSも第2戦で9回4安打1失点と好投した。21日の第4戦では中2日で救援登板も経験。それから中4日で開幕となるが、シリーズでも先発、中継ぎにフル回転する見込みだ。

 過去、日本シリーズ初戦に新人投手が先発したのは50年の大島(松竹)、52年の大神(南海)の2人しかいない。CSファイナルSでも「疲労はない」と話していた頼もしい新人右腕が決戦の先陣を切る。

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