松坂 復帰後最速148キロ出た 299日ぶり“勝利”

[ 2013年6月24日 06:00 ]

3Aで今季初勝利し、復活への足がかりをつかんだ松坂

インターナショナル・リーグ 3Aコロンバス6―2、3Aリーハイバレー

(6月22日 コロンバス)
 復活のノロシだ。インディアンス傘下3Aコロンバスの松坂大輔投手(32)が22日(日本時間23日)、リーハイバレー戦で今季初勝利を挙げた。左脇腹痛から復帰後3試合目で、5回2/3を7安打1失点。3Aでの勝利だが、白星はレッドソックスに在籍した昨年8月27日ロイヤルズ戦以来299日ぶりとなった。球数制限付きの「調整登板」も終え、1日も早いメジャー昇格を目指す。

 せめてあと1人、あと1球…。そんな心境だったのだろう。6回2死一塁。クリス・トレミー監督がベンチから姿を現すと、松坂は慌てて振り返り、中堅のスコアボードを確認し苦笑いした。球数制限の90球にあと1球に迫る89球。指揮官になだめられた松坂はねぎらってきたチームメートに感謝し、マウンドを降りた。

 毎回のように走者を許したが、球は走っていた。速球の多くが90マイル(約145キロ)を超え、最速は復帰後3試合目で最速となる92マイル(約148キロ)。6三振を奪い、クリス・トレミー監督はコロンバス・ディスパッチ紙に「いい内容。制球も安定し、チームに必要な投球をしてくれた」と絶賛。松坂も自身のツイッターで「予定の90球以内で5回2/3を1失点でした。球速が出てきているのも良い兆候だと思います」と手応えを記していた。

 メジャー昇格間近だった4月28日のポータケット戦で左脇腹を負傷。2カ月近いリハビリ期間はようやく終わり、指揮官は「故障前の段階に戻した。次からは制約は少ない」と説明した。松坂の復調は優勝を狙うインディアンスにとっても朗報だ。チームは38勝35敗で中地区2位につけているが、投手陣は両リーグ23位の防御率4・23。先発3番手のマイヤーズが右腕痛、4番手マカリスターは右手中指捻挫で故障者リスト入りと手薄だ。安定した結果を残し続ければ、おのずとメジャー昇格の道が開けてくる。

 次戦は中4日で27日(日本時間28日)のノーフォーク戦が濃厚。同学年で仲のいい和田が在籍する相手だ。メジャー通算50勝。3Aという舞台は似つかわしくない。

続きを表示

2013年6月24日のニュース