雄星、あと2アウト…ノーヒッター逃し「悔しいです」

[ 2013年6月12日 21:20 ]

<西・中>9回、大島に中前打を許した菊池はマウンドにうずくまる

交流戦 西武10―0中日

(6月12日 西武D)
 あとアウト2つだった。ノーヒットノーランの大記録を逃した西武・菊池は試合後、今季3度目の完封勝利に笑顔をみせながらも「悔しいです」と言い切った。

 球場のボルテージが上がる9回。菊池は「野球を始めて、初めてマウンドに行くのが怖かった」と振り返った。ベンチの渡辺監督には「悔いの残らないように投げろ」と背中を押されたという。緊張感が高まる中、自分を落ち着かせるため「間をおいて投げました」。先頭の荒木は空振り三振に仕留めた。しかし、続く大島への4球目だった。145キロの直球が真ん中に入ると、打球はセンターへと抜けた。

 その瞬間、左ヒザをマウンドにつき、立ち上がった際には天を仰いだ。それでも後続をしっかりと打ち取り、1安打完封で7勝目を飾った。

 「まだ自分には早いということだと思う」と菊池。言葉に悔しさをにじませながらも「自分で負けて連敗がスタートしたので何とか止めたかった。こういう勝ち方をしても1勝は1勝。次に向けてまた頑張りたい」と気持ちを切り替えていた。

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